かなふくな日々ブログ

社長のブログ 2024.05.20

お葬式のBGMについて。出棺時の音楽の選び方を解説します

お葬式のBGMについて。出棺時の音楽の選び方を解説します

好きなアニソンは宇宙戦艦ヤマト 

 

皆様こんにちは。かなふく鈴木です 

 

お葬式の中で、最も感情が昂る瞬間が出棺の時です。通夜や葬儀を終えて、いよいよ火葬場への出発の時、ご遺族にとっては最後の送り出しであり、故人さまにとっては旅立ちの時です。

 

葬儀屋さんは普段どんな曲をかけているのでしょうか。この記事では、お葬式の出棺の際に流すBGMについて綴って参りますね。

 

 

指定がなければセレモニー音楽

 

出棺の時に「この曲をかけなければならない」というものはありません 

 

ですから、特にお客様から指定がなければ、お葬式に合うセレモニー音楽を流しています。

 

クラシック音楽だと、バッハの『G線上のアリア』、ショパンの『ノクターン第2番』、ベートーベンの『悲愴』などがあります 

 

また、女優の故本田美奈子さんが歌ったことで有名な『アメイジング・グレイス』、ボッチェリとサブ・ブライトマンのデュエット『君と旅立とう』、ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』、フランク・シナトラの『マイウェイ』などもいいですね。

 

葬儀屋さんは、葬儀セレモニーにふさわしいBGM集を持っていて、それを流すことも少なくないです。

 

 

お葬式のBGMについて。出棺時の音楽の選び方を解説します

故人さまが好きだった曲をチョイス!

 

もしも、お客様の方から「この曲をかけてほしい」という一曲がありましたら、ぜひともその曲を流してあげましょう 

 

故人さまがお好きだった曲、家族から故人さまにプレゼントしたい曲など、その曲に込める想いは人それぞれ。特に最近は家族葬が多いですから、家族のきずなを感じられる一曲を流すことで、よりしっかりと心を込めて故人さまを送り出せるかもしれませんね 

 

それでは、実際にお客様からリクエストがあって、出棺の時に流した曲と、そのエピソードをいくつかご紹介いたします。

 

 

森山良子『涙そうそう』

沖縄が大好きだったというご夫婦。ドライブの際によくかけていたのが、森山良子さんの「涙そうそう」だったそうです。かなふく鈴木も大好きな名曲です 

 

実はこの歌詞、森山さん自身が若くして亡くしたお兄さんを想って作った曲なんですね。ご主人さまとの思い出、そして歌詞に込められた亡き人への想い。葬儀の打ち合わせが始まって、喪主さまがすぐに「妻のために『涙そうそう』をかけてほしい」と申し出られたことをいまでもはっきりと覚えています。

 

「ここの歌詞がすごくいいんです」と、喪主さま。

 

あなたの場所からわたしが見えたら

きっといつか会えると信じ 生きてゆく

 

ご子息や、ご親戚に棺を担がれる故人さま。その後ろを、位牌を持ってついていくご主人さま。場内に流れる「涙そうそう」が、その場にいるすべての人を包みこみ、故人さまを送り出していったのです。

 

 

アリス『チャンピオン』

ご家族からお話を伺っていると、故人さまのほほえましいお姿がたくさん浮かんできました。

 

「アリスのチャンピオンが好きだったけど、本人は勇敢どころか、グータラだったよね」

「定年退職してからはグータラだったけど、現役時代は仕事に身を削ってたのよ」

 

アリスの『チャンピオン』は、引退を迎える年老いたボクサーの心境を描いた名曲です。若い挑戦者にノックアウトされ、敗北と解放の瞬間が感動的に表現されています。重責から解放されたチャンピオンが「帰れるんだ これでただの男に帰れるんだ」とつぶやくのが印象的です 

 

この曲を愛してきた故人さまが、いかに家族の幸せや自身の誇りを背負い、自分を鼓舞しながら毎日職場に通っていたのかを想像してしまい、ぼく自身、この曲の中を出棺していく姿に涙していました。

 

そして、棺に担がれて霊柩車に向かう姿が、まるで歌詞の中で描かれるリングに向かうボクサーの後姿に重なったんです 

 

男が憧れる勇ましさと悲しさ。これほどまでにカッコいい出棺は、あとにも先にもありません。

 

 

お葬式のBGMについて。出棺時の音楽の選び方を解説します

佐々木功「宇宙戦艦ヤマト」

最後は、かなふく鈴木が流してほしい曲として、「宇宙戦艦ヤマト」を推したいと思います 

 

作詞は阿久悠さん、作曲は宮川泰さん。戦後歌謡曲を代表する最強ユニット。曲も勇ましければ、歌詞も男の琴線に触れるというか、実際にアニメを見ていたぼくとしては、もうこの曲以外には考えられません 

 

『涙そうそう』でも「いつか会えると信じ生きてゆく」とありますし、『チャンピオン』でも「ただの男に帰れるんだ」とあります。再会や回帰は、人間の持つ根源的な欲求なのかもしれません。

 

『宇宙戦艦ヤマト』では、「必ずここへ帰ってくると手をふる人に笑顔で答え」という歌詞がありますよね。

 

旅立ちの歌には、送る者、送り出される者の、悲しみと、決意と、覚悟のようなものが凝縮されています。

 

お葬式は、故人さまの旅立ちの儀式です。別れは悲しくもあり、でも避けられないことです。だからこそ、亡き人を偲ぶ歌や旅立ちの歌が、ぼくたちの胸を打つのでしょう 

 

そして、故人さまが愛聴していた曲、故人さまに贈りたい曲を流すことで、お葬式がよりよいものになります。

 

もしもそうした曲があるならば、ぜひとも葬儀屋さんに申し出てみて下さい。

 

 

お葬式のBGMについて。出棺時の音楽の選び方を解説します

本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました 。

 

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葬儀のかなふく  株式会社神奈川福祉葬祭 

代表取締役 鈴木隆  

PROFILE

神奈川県相模原市にある「日本一小さな葬儀屋さん|株式会社神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)」の代表取締役社長。1971年東京都大田区生まれ。神奈川県相模原育ち。
小さい時から人になにかしてあげたがりで、喜んでもらえる顔を見るのが大好き。
◇趣味:読書
◇座右の銘:『我以外皆師』
◇好きな映画俳優:ブルース・リー 
◇特技:沖縄剛柔流空手初段
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