お葬式のマナーを気にしすぎていませんか?心を込めることが一番大事
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はい、皆様こんにちは かなふく鈴木隆です。
お葬式に参列する際、マナーや作法に気を取られて緊張してしまう方、多いのではないでしょうか?
「焼香の回数は何回が正しいの?」
「喪服のマナー、間違っていないかな」
「静かにしなきゃいけないのに、笑ってしまったらどうしよう」
そんな不安を抱えている方に伝えたいことがあります。それは「お葬式で一番大切なのは、形ではなく心」だということです
もちろん、基本的なマナーは大切です。でも、それ以上に大切なのは、故人さまへの敬意と、ご遺族への思いやりです。
マナーばかりを気にしてしまい、肝心な心が抜け落ちてしまうと本末転倒です
そこでこの記事では、お葬式のマナーについて「守るべきこと」と「気にしすぎないこと」のバランスについてお話しします。
焼香の回数よりも大事なこと
お葬式のマナーとしてよく話題に上がるのが、焼香の回数です。宗派によって回数が異なるため、戸惑う方も多いでしょう。
でも、焼香で大切なのは、回数を間違えないことではなく、心を込めて焼香することです
「間違ったらどうしよう」「恥ずかしい」と思いすぎてしまうと、形式ばかり気にしてしまい、肝心の故人さまへの想いが薄れてしまうかもしれません。
実際、ご遺族の方は、参列者の焼香の回数や作法にそこまで敏感ではありません。それよりも、「わざわざ来てくれた」「手を合わせてくれた」という気持ちに感謝しているものです。
焼香は回数よりも、故人さまへの感謝や祈りを込めて行うことが大切です。緊張せず、心を込めて静かに手を合わせれば、それだけで十分です。
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喪服も大事。でも完璧を求めすぎない
お葬式の服装も、多くの方が気にするポイントですよね
たしかに、お葬式の服装はブラックフォーマルが基本です。でも、だからといって、完璧な服装を求めすぎて遅刻したり、場合によっては参列できないとなると、これは本末転倒です。
特にお通夜は、急なことで喪服の準備が整わなくても、派手な服装でなければ問題ないとされています。
例えば、黒、紺、グレーなどのスーツ姿でも構いませんし、靴やバッグも完全に黒でなくても、控えめであれば大丈夫です
大切なのは、「故人さまやご遺族に対して失礼にならない服装」であること。服装にこだわりすぎて、葬儀に遅れてしまったり、参列を見送ってしまうことの方がよっぽど残念です。
また、夏の暑い日であればジャケットを脱いでも構いませんし、冬の寒い日に羽織ったコートが紺や茶であっても、そこまで咎められるものではありません。
「熱中症になりそうだけど、我慢して喪服で耐え続けた」
「寒いけど、適切なコートがないから何も羽織らずに来た」
…などが原因で体調を崩してしまうと、逆に喪主さまや故人さまを悲しませてしまうことになりますよね
一定の服装マナーを守りつつ、無理のない柔軟な対応をしましょう。
静かだけがお葬式じゃない。笑いがあってもいい
「お葬式は静かに、厳粛に」というイメージを持っている方も多いと思います。
たしかに、一般的なお葬式は静かで落ち着いた雰囲気です。でも、すべてのお葬式が「悲しみ一色」というわけではありません。実際に…
- 故人さまの思い出話に花が咲き、参列者同士で笑顔になること
- ふとした拍子に笑いがこぼれてしまうこと
- 「あの人らしいなぁ」と笑顔で故人さまを偲ぶこと
こうした瞬間は、決して失礼ではありませんし、笑いの生まれるお葬式は少なくありません。
むしろ、故人さまの人生を称える大切な時間になることもあります
特に、最近は「故人さまの人生を前向きに送り出すお葬式」も増えています。堅苦しくならず、故人さまとの思い出を共有し、笑顔で見送ることも一つの供養です。
もちろん、場の雰囲気を読むことは大切です。でも、「笑ってはいけない」と無理に抑え込む必要はありません。
お葬式は、故人さまへの感謝と敬意を表す場です。その表現方法は人それぞれ。涙も笑顔も、どちらも大切な送り方なのです
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マナーがあることの意味
お葬式には一定のマナーがあります。それはきっと、マナーがある方が「楽」だからなのだと思います。
大事な家族を亡くした時の反応は人それぞれです。ひどく悲しむ人もいれば、冷静に落ち着いている方もいます。
若くして亡くなった方のお葬式は沈鬱ですが、大往生された方のお葬式は和やかだったりします。
そのつど、どうふるまうかをゼロから考えるのは大変です。だからマナーがあるんです。
お葬式は”生き物”ですから、どんなお葬式でも共通する一定のマナーや決まりごとがある方が、安心につながります。
こうしたマナーをベースにしつつ、その上で、ご遺族の想いに寄り添ったふるまいができればすばらしいですよね。
仕事終わりで時間がない、それでも最期にひと目見たいからと、仕事の服装のまま通夜の会場に駆けつけてくれる姿は、感動的ですらあります。
故人さまを笑いで包んで送り出すお葬式はすばらしく、ぼく自身もそうしたお葬式を何度も目の当たりにしています。
100人いれば、100通りのお葬式があります。そのお葬式の空気に沿う形で、心を込めて故人さまやご遺族さまに向き合ってもらえればと思います。
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本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭
代表取締役 鈴木隆