かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2025.04.07

花まつり——私たち一人ひとりの“いのち”を祝う日

花まつり——私たち一人ひとりの“いのち”を祝う日

皆様こんにちは 葬儀のかなふく鈴木です。

 

毎年4月8日は「花まつり」の日。あまり聞きなじみのない方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこの日は、仏教の開祖・お釈迦さまのお誕生日なんです 

 

日本各地のお寺では、たくさんのお花で飾った小さなお堂(花御堂)に、かわいらしいお釈迦さまの像をおまつりして、そこに「甘茶」をかけるという行事が行われます。

 

この記事では、そんな「花まつり」がどんな行事なのか、そして、そこに込められた深い意味を、ぼくなりの言葉でお伝えしてみたいと思います 

 

 

花まつりとは——お釈迦さまの誕生日

 

花まつりは、仏教の開祖であるお釈迦さまの誕生日をお祝いする仏教行事で、正式には「灌仏会(かんぶつえ)」といいます。

 

誕生されたと伝えられる日が4月8日。日本はちょうど春爛漫、お花が咲き誇る季節です 

 

お寺の境内に花御堂が置かれ、その中央には、生まれたばかりのかわいらしいお釈迦さまの像(誕生仏)が立っています。

 

訪れた人々が、その像に甘茶を注ぐのが花まつりのしきたりです。

 

どうして甘茶をかけるのでしょうか。この行為は、経典の中にあるこんな説話が由来です。

 

お釈迦さまが誕生された瞬間、天から神々が降りてきて、そのお姿に甘露の水をそそいで祝福した——。

 

このエピソードになぞらえて、甘茶をかけるという風習が生まれたそうです。

 

また、もうひとつユニークな言い伝えがあります。

 

お釈迦さまのお母さまであるマーヤ様が、夢で白い象がお腹の中に入るのを見てから、身ごもられたというお話です。

 

このことから、花まつりでは「白い象」を引く行列が行われる地域もあるんですよ 

 

子どもたちが象の模型を引く姿はとってもかわいらしく、春のほのぼのとした風物詩となっています。

花まつり——私たち一人ひとりの“いのち”を祝う日

天上天下唯我独尊——それぞれの「いのち」の尊さ

 

花まつりでまつられる誕生仏の姿。右手で天を指し、左手で地を指すポーズを見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

この姿には、ある有名な言葉が込められています 

 

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげ ゆいがどくそん)」

 

——生まれたばかりのお釈迦さまが、7歩歩いて、天地を指さして、この言葉を口にされたという伝説があります(本当か?)。

 

この言葉を聞くと、一見「この世でいちばん偉いのは自分だ」と言っているように感じるかもしれません。でも、決してそうではありません 

 

ここでの「我」とは、世界中の一人ひとりの「私」のこと 

 

つまり、「この世に生を受けたすべてのいのちは、それぞれかけがえのない尊さを持っている。誰一人、代わりのきかない大切な存在なんだよ」という意味なんです。

 

そして、おたがいがその尊さを認め合い、慈しみ合って生きることが大切だよ、とお釈迦さまは教えてくださっているのです。

 

なんだか、じんわりと胸に染みてくる言葉ですよね 

花まつり——私たち一人ひとりの“いのち”を祝う日

かなふく鈴木の思う「花まつり」のよさ

 

葬儀屋さんであるぼくが「花まつり」をすばらしいなと思う理由は、いろいろあります 

 

2600年続くお誕生日パーティー

まず、「2600年もお誕生日パーティーが続いている」って、すごいことだと思いませんか?

 

それだけ長い間、人々の心の支えになってきたお釈迦さまの存在は、やはり偉大なものなんだなあと、しみじみ感じます。

 

 

「記念日」の持つ大事な役割

そして、毎年必ずめぐってくる「記念日」があるからこそ、ぼくたちはその人のことを思い出せる。

 

 

葬儀の現場でも感じることですが、「思い出す」という行為には、すごく大きな意味があります。

 

人は、思い出すことで、その人とのつながりを感じることができるからです 

 

花まつりも同じです。

 

お釈迦さまの誕生日が毎年やってくることで、私たちは「仏教ってどんな教えなんだろう?」「お釈迦さまって、どんな人だったのかな?」と、あらためて思いを馳せることができる。

 

 

宗派を超えて原点に立ち戻る

しかも、宗派を問わず、すべての仏教寺院で行われているというのも、ぼくはすごく素敵だと思うんです 

 

いまの仏教は、大きく、大乗仏教と上座部仏教に別れ、さらに日本国内だけ見てもさまざまな宗派・流派に分派しています。

 

でも、お釈迦さまはこれらすべての宗派の根源となる方ですから、どの宗派のお寺でも、同じように花まつりを行い、そのご誕生をお祝いします 

 

考え方は違えども、この日ばかりは、宗派を超えて、みんなでひとつのいのちを祝う——これって、なんだかとってもすばらしいですよね。

 

「いろいろあるけど、ぼくたちは一つなんだよね」というとても大切なことを気づかせてくれます。

花まつり——私たち一人ひとりの“いのち”を祝う日

おわりに

 

花まつりは、お釈迦さまの誕生日を祝う行事でありながら、実は「私たち一人ひとりのいのちの尊さ」をあらためて思い出させてくれる日でもあります 

 

甘茶をかけるその時間、目の前の仏さまと向き合いながら、自分自身や大切な人のいのちのことを、ちょっとだけ思い返してみる。

 

あなたもぜひ、近くのお寺で花まつりを行っているか、調べてみてくださいね 

 

4月8日だけでなく、その前後の土日、祝日に行うところもありますよ。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

仏事やご供養に関するご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

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葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭

代表取締役 鈴木 隆 

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