かなふくな日々ブログ

社長のブログ 2023.06.23

墓じまいと散骨を経験して素直に感じた事

墓じまいと散骨を経験して素直に感じた事

皆様!こんにちは 

 

お葬式のあとの供養についてもまじめに考えるかなふく鈴木です 

 

最近、お墓を守ることのできない人による「墓じまい」が増えているそうですね 

 

墓じまいとは、ご先祖様のお墓を解体撤去して、中にあるお骨をどこか別の場所に移すことです。お墓を移すことを「改葬」と呼びますが、改葬先として、納骨堂、永代供養墓、そして昨今よく耳にする散骨、などがあります。

 

実は私、数年前に墓じまいをして、ご先祖様のお骨を海洋散骨にした経験があります。今日はその時のお話、そして散骨をしてみてどのような心境になったかについてお話しいたします。

 

「散骨ってどう行うのかな?」「散骨しても大丈夫かな?」と迷われている方の参考になればうれしいです 

墓じまいと散骨を経験して素直に感じた事

■お墓を守るのは、やっぱり長男の長男である”私”

 

私、かなふく鈴木のご先祖様のお墓は茨城県にありました。

 

お墓の中には祖父母、そして2011年に他界した父のお骨が入っていました。

 

相模原から茨城のお墓を守るのはなかなか大変なことで、埼玉に住む親戚(亡き父の弟)に墓守をお願いしてみました。

 

「相模原より埼玉の方が近いよな~

「自分の兄弟やご先祖様が入っているから、きっと引き受けてくれるだろうな~

 

そんな風に考えていたのですが、実際はそう甘くはなく、こちらの提案は拒まれてしまったのです 

 

考えてみれば当たり前かもしれません。埼玉から茨城だって遠いし、そもそも分家として自宅の近くに自分のお墓をと考えていたのです。親戚のおじさんから見ると、やはり長男の長男である僕がご先祖様のお墓を守るべきだったのです。

墓じまいと散骨を経験して素直に感じた事

■お墓の中のお骨が 可哀そう

 

相模原から茨城は遠いですし、葬儀の仕事が忙しくて、なかなかお墓参りに行けません。こうなってくると、茨城の地にぽつんと置かれたお墓の、じめじめとした土の中に眠る祖父母や父が、なんだかかわいそうに感じられてきました 

 

そんな頃に、とあるお客様からご自身の墓じまいや散骨のお話しを聞いて、「そうか、その手があったか!」と、早速お墓を解体撤去し、祖父母のお骨は相模湾にて海洋散骨をしてもらい、父のお骨は市営墓地の永代供養墓に埋葬しました。

 

「おじいちゃんとおばあちゃんは、じめじめした暗い土の中ではなく、広々とした海に還してあげることができたぞ

「父のお骨は近くの霊園にやってきて、頻繁にお参りして手を合わせられるようになったぞ

 

このように、墓じまいと散骨をすることで、僕の中から充足感や満足感があふれ出ました 

墓じまいと散骨を経験して素直に感じた事

■散骨だと感じづらいご先祖様の「実感」

 

しかし、月日が経つことで、どうも拭うことのできない違和感みたいなものが生まれてきました。

 

どういうことかと言いますと、永代供養墓にお参りする時には、「父がそこにいるんだな」という実感があるんです。ところがどうしたわけか、海に散骨した祖父母の存在に関しては、どうしてもしっかりと感じることができないのです 

 

海の方を向いてみても、たまに散骨の時に出港した波止場に足を運んでみても祖父母を感じづらい。海ってとても大きくて、広いから、祖父母がどこにいるのか、どこに向かって手を合わせるべきなのかが、分からないのです。

 

海は大きすぎて抽象的すぎるのです。それに対して、石のお墓はどっしりとそこにいてくれて、具体的に父の存在を感じられます。

 

その時、僕はこう気づきました。「そうか!お墓って、あったほうがいいんだ

墓じまいと散骨を経験して素直に感じた事

■お墓が石でできている理由

 

かなふく鈴木も、もう51歳です 

 

この年になって来ると、ご先祖様や両親から受け継いだこの命を、次につなげたいと考えたりもします。お墓って、ただ亡くなった人のお骨を納めるだけでなく、そういった世代を超えた精神性みたいなものも一緒に、次世代に受け継ぐためのものなんだと思うんです。

 

先日、ある方が面白いことを話してくれました。

 

「鈴木さん。お墓が石である理由は、人間の寿命より長くそこにいられるから。世代を超えた命のつながりの象徴としていられるのは、石だけなんです。」

 

うん。すごく納得しました 

 

「自分の両親や祖父母やご先祖様がここにいる 」っていう具体的な実感、しかもそれが命のバトンリレーをつないで僕のもとに来てくれているという実感って、きっとお墓だから感じられるのかもしれませんね。日本人がお墓参りが好きなのも、そのへんに理由があるからなのかもしれません。

 

葬儀も、法要も、お墓も、亡き人やご先祖様とのつながりを感じられるだけじゃなくて、そこに集まる人たちとのつながりも再確認できる、とてもすてきな場所だと、かなふく鈴木は思います。

 

遠方にあるお墓に悩んでいる方は少なくないでしょう。かつての僕もそうでした。でも、墓じまいと散骨をしたからこそ、今ならこう思います。

 

「どんなに小さくても構わないから、お客様には、きちんとお葬式をして、法事をして、そしてお墓を持ってほしい

 

もちろん、供養も多様化の時代。おうちの事情にあわせて、散骨をしても、何ら問題はありません。

 

でも、一時のトレンドに流されることなく、まずは、自分たちの家族、さらに子や孫や親戚たちが最も納得できるであろう方法を、家族みんなで話しあうこと。いまだけの問題に目を向けるのではなく、50年後、100年後のことも視野に入れながら、最良の方法を選んでもらえたら嬉しいなと思います。

 

 

最後までお読みいただき誠にありがとうございます 。

 

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