お盆の時期は3つある⁉心がホッコリ温かくなるお盆の過ごし方をご紹介
皆様こんにちは
お盆大好き、かなふく鈴木でございます
8月はお盆の季節。みなさんはお盆休暇に何をされますか? 里帰り? 旅行? BBQ?
もちろんこうしたレジャーを楽しむのもよいのですが、お盆はご先祖さまがわが家に帰ってくる季節ですから、亡き人やご先祖さまをお迎えした上で、すてきなお盆を過ごしてもらいたいなあと考えます
でも、「亡き人やご先祖さまをどうお迎えすればいいの?」という疑問が生じますよね?
そこでこの記事では、お盆がどういった行事なのか、おうちの人は何をすればいいのかなどについて、分かりやすく解説いたします
お盆っていつ?
そもそもお盆っていつのことを指すのでしょうか。
一般的には8月13日、14日、15日の3日間がお盆です
全国的にお盆と言えば8月。かなふくのある相模原も例外ではありません。
しかし全国を見渡すと、お盆は8月13日、14日、15日とは限らないのです
関東地方でよく見られるのは7月盆。この地域では7月13日、14日、15日をお盆とします。
また沖縄地方では、旧暦の7月13日、14日、15日がお盆です
そのため、現在使用されているカレンダーだと、毎年お盆の時期が変わっちゃうのです。
つまり整理すると、お盆の時期は次の3つに分けられます。
■新暦の7月盆(7月13日~15日)※東京など 関東の一部。
■新暦の8月盆( 8月13日~15日)※日本全国。相模原も。
■旧暦の7月盆(毎年変わる。今年は8月28日~30日)※沖縄地方。
ちなみに、関西地方では初盆(新盆)を迎えるおうちは8月7日からお盆を始める(七日盆と呼ばれる)など、地域によってさまざまな風習があるようです
旧暦? 新暦? どうしてお盆の時期は3つに分かれた?
日本全国でお盆が3つに分かれたのは明治の改暦に理由があると言われてます
もともとお盆は旧暦の7月の15日に行われていました。
これは、お釈迦様の弟子の目連さんという方の伝説に由来します
目連さんは、自身の亡き母が餓鬼道に堕ちていることを知り、たいそう哀しみます。
そこで師匠のお釈迦様に相談したら「安居(あんご:僧侶たちが集まって修行をする期間)の最後の日に修行僧たちに飲食を振る舞いなさい」と言われ、その通りにしたところ、その功徳が亡き母にも巡って、無事に供養できた、というお話です。
この安居の最後の日というのが、旧暦の7月15日。以来日本でも7月15日を中心にお盆行事が行われ、亡き家族や先祖を盛大に供養してきました
ところが、明治時代の改暦に伴い、暦が全体的に約1か月前倒しになってしまいます。
これに対しての対応が、各地域によって異なったのではないかと考えられています
明治政府のお膝元である東京近郊は“お上”の言うとおりに「新暦の7月」をお盆にした。そのため、この地域のお盆は梅雨時期になってしまいました
全国的には1か月遅らせた「月遅れ盆」を採用。お盆の季節感を大事にしたのです
伝統的な風習にこだわる沖縄では、暦は変わっても、かつての時期にお盆を行ないました。大陸に近いことも遠因としてあるかもしれません (中国や台湾など、儒教的な先祖供養が盛んな地域はいまでも旧暦を採用している)
ちなみにここでご紹介した内容は、仏教学者の藤井正雄さんの『盂蘭盆経』(講談社)という本を参考にしています
ご興味ある方はぜひとも検索してみて下さい
お盆にしてもらいたいこと
ひと昔前の日本は農村が多かったので、お盆に行う風習も農村に見合ったものばかりでした。
仏間には「精霊棚」と呼ばれるお盆専用の祭壇を飾り、ナスやきゅうりで牛と馬を作り、盆提灯を並べ墓地と家を行き来してご先祖様を迎え、そして送りました。
でも、現代のライフスタイルや住環境では、なかなかこれらすべてを実践するのは難しいものですよね
お盆は、亡き人や自分たちのルーツであるご先祖様を自宅にお迎えするための行事です。
普段からつながりを感じられていると思いますが、さらに強くそのつながりを再確認することで、心がほんわか温かくなり多幸感があふれてくるものです
だからこそ、かなふく鈴木は伝統的なお盆のしきたりはできなくても、次のような事をしてもらいたいなぁと考えます
①3日間のどこか一日でお墓参りに行く。
②お仏壇があるお家は、いつもより少し豪華なお供えをする。
③お坊さんとのお付き合いがある場合、「棚経参り」をしてもらう。
④晩ごはんをご馳走にして、同じものをご先祖様にもお供えする。
せっかくのお盆休暇。
もちろん自由に楽しんでもらいたいものです。
海でも山でも海外でも、どこにお出かけしても構いません
でもその前に、まずはお墓参り・お仏壇への礼拝・棚経参りなど、ご先祖様をきちんと供養してもらいたいものです
何故なら、その後の海や、山や、旅行や、BBQを、ご先祖様も一緒に楽しんでくれるからです。
「いつも一緒にいるんだよ」という事を感じながら、素敵なお盆をお過ごし下さいね。
本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました
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代表取締役 鈴木隆