家族葬と1日葬の違い
皆様こんにちは
まだまだ徹夜もかんばれます かなふく鈴木です
最近のお葬式は、ごく近しい方つまり内々の家族葬というものが主流で、それをさらにコンパクトにした一日葬というものも多くなってきています
家族葬と一日葬にはどのような違いがあるのでしょうか
詳しく解説いたします
家族葬と一日葬の違いを分かりやすく解説
まずは家族葬と一日葬の基本を押さえましょう
一番はじめにお伝えしたいのは「家族葬は家族葬だし、一日葬も家族葬だ」という事です。
「なんのこっちゃ?」と頭にハテナをたくさん浮かべているあなたの為にもっと分かりやすく解説しますね
家族葬とは家族や親族をお呼びして、それ以外の参列者(会社の人やご近所さんなど)を原則お呼びしないお葬式の事です。
つまりここでは「葬儀の規模」「参列者の線引き」が特徴としてあがっていますよね
これに対して、一日葬とは葬儀の日程の事を指しています。
これまでは「通夜/葬儀告別式」と2日に分けて行うのが当たり前でしたが、通夜を省略する事によって「一日葬」が生まれたという事です
ここでもう一度整理すると…
- 家族葬 → 家族だけをお呼びする。二日葬もあれば一日葬もある。
- 一日葬 → 家族だけをお呼びする。通夜をせずに1日ですべてを済ませてしまう。
…ということです。お分かりでしょうか
つまり両方家族葬には変わりはなく、それをさらにシンプルにコンパクトに押し進めたのが一日葬なのです
家族葬や一日葬が普及した理由
どうして家族葬や一日葬が多いのでしょうか。
その理由をご紹介いたします
戦後日本社会のお葬式は、家族や親戚だけでなく会社の人や地域の人などの関係者も招いて盛大に行うものでしたが、1990年代に入ると次のような理由から家族葬が増えていきます。
- バブル崩壊。お葬式にあまりお金をかけられない
- 核家族化。伝統的な冠婚葬祭イベントが継承されない
- 高齢化。故人の知人も高齢で、葬儀に参列できない
- 地縁の希薄化。お隣さんの顔も知らないのが当たり前の社会
- 社縁の希薄化。日本的な家族型社会が解体。非正規雇用の増大
このような理由から、人と人との結びつきが希薄になり家族葬が一般化していきます
すると今度は「じゃあ、お通夜もいらないのでは」と考える人が増えてきます。
なぜならお通夜とは、会社や学校、地域の方々の弔問の場であって、仕事帰りや学校帰りに参列できる為に夕方に執り行われるセレモニーなのです
ところが家族葬だとお通夜も家族だけ、翌日の告別式も家族だけのお葬式です。
であるならば、「あえてお通夜をする意味はないのでは?」という素朴な疑問が生じこうした流れから一日葬が増えつつあるのです。
一日葬の方が”少しだけ”お安い
2日行う家族葬と1日しか行わない一日葬では、当然後者の方が安く済みます
ただし、「2日が1日になったから、葬儀費用も半額だーい!」と言うわけにはいかないのが実情です
かなふくの場合、2日葬の「家族葬プラン」の基本料金は389,000円(税別)であるのに対し、無宗教葬の1日葬プランは279,000円(税別)、仏式の生花祭壇にすると349,000円(税別)と、劇的に安くなるわけではありません
なぜなら、祭壇や棺、お迎えのお車の費用などは、葬儀日程が1日であろうと2日であろうと、使用するものに差がないからです。
また、ほとんどの葬儀会館は2日1枠で貸し出しており、2日利用でも1日利用でも利用料金が同じなのです。
2日を1日にすることで節約できるのは、通夜時のスタッフの人件費や、ドライアイスの回数が1回分軽減されるくらいでしょう。
「寝ずの番」も悪くないですよ
私たちはついついお葬式のセレモニーだけを重視しがちですが、実はその前後で交わされる親戚同士の久しぶりの会話やお食事の席などがお葬式を満足いくものにする上でとても重要や役割を果たしています
久しぶりに再会した親戚の人達と、同じものを食べて飲んで、そして故人様の思い出話をしつつお互いの近況報告をしたりと、こうした時間を過ごす事で故人、家族や親戚、そして自分自身という三角形のつながりがより親密になるというものです
そして、2日葬にすることでできるのが「寝ずの番」です
読んで字のごとく、故人様に手向けられるお線香を家族が交代しながら夜通し寝ずに番をするのです。
寝ずの番の大事なところは、お線香を絶やさない事よりも、そうしたしきたりを行うことで交わされる家族同士の会話だと思うんです
眠い目をこすりながら、非日常空間の中で、多少のお酒を汲み交わしながらの会話。
お通夜は大切な故人さまに寄り添うことのできる最後の時間です
そして、普段なかなか死の現場にいる事のない私たちだからこそ、通夜の時間に生きる事、死んで亡くなる事、生命そのものについてじっくりと向き合うことができます。
そばにいる家族たちと夜な夜な「ああだ」「こうだ」と交わされる会話は、故人さまをしっかり送り出すためにも、とても大事な時間なのです。
もちろん、ご無理はされないように
1日葬でも構いませんし、2日葬にした上でも、寝ずの番をせずにしっかり寝ることも大切です
しかし一方で、寝ずの番も含めて、葬儀日程を2日にしてみるのもよいかもしれませんよ
一日葬はどうしても忙しく、あわただしい中で故人様を送り出してしまいがちです。
日程を2日とる事で、ゆっくりと最後の送り出しができます
様々なご意見あるかとは思いますが、一度しかできない葬儀で世間の風潮に流されて安易に簡単な方へ進んでしまうのもどうかと思います
しっかりと吟味した上で『これで良かったね 』と葬儀を終えた後に皆様で語り草になる様なお見送りが出来ればいいなぁと切に願っております
本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました 。
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葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭
代表取締役 鈴木隆