お供え物の意味やしきたりを詳しく解説します。枕飯、枕団子、影膳など。
こんにちは 食欲の秋
まつたけご飯が大好きな、かなふく鈴木です
ぼくたち人間は食べ物が大好きです。
スマホで食べログをチェックしますし、テレビでもグルメレポばっかり目が行っちゃいますし、旅行の時にもご当地グルメを探してしまいます
それくらいに美味しいものを求めるぼくたち人間ですから、お亡くなりになった方に対してもおいしい食べ物をお供えするのは古くからの習慣でした。
そこでこの記事では、故人さまへのお供え物について考えてみたいと思います。
枕飾りへのお供え物「枕飯」と「枕団子」
ご逝去直後の故人さま。お布団にお寝かせして、その手前にはお線香を上げられるように祭壇を設けます。
これを「枕飾り」と呼びます
枕飾りの上には、ローソクやお線香やお花をお供えしますが、それらと一緒に並べられるのが、「枕飯」と「枕団子」です。
枕飯とは故人さまが生前愛用していたお茶碗に山盛りにされた一膳飯のこと。
箸を一膳突き立てるのを見たことがある人も多いのでは
そして枕団子とは、故人さまにお供えされる白いお団子のこと。
六道輪廻(死後6つの世界のいずれかに生まれ変わるとされる仏教の教え)にちなんで、6個のお団子をお皿の上に並べてお供えします。
お米は日本人にとってはことさら大切な食べ物です
そんなお米やお団子を、故人さまの死後の旅路のお弁当として持たせていたのです。
ちなみに、枕飯と枕団子は、故人さまとともに棺の中に納めて荼毘に付されます(火葬します)。
また、ごはんもお団子も白色というのもポイントです。というのも、白は弔いの色だからです
ごはんやお団子に関わらず、ご逝去直後から四十九日の成仏までの供養に用いられるあらゆるものが白色です。
枕飾りの祭壇には白布を覆いますし、葬儀会場にも飾る祭壇もかつては白木祭壇が主流でした。
位牌も白木、花立や火立などの具足(ぐそく:礼拝のための道具)も白無地ですし、お供えのお花にも白菊が選ばれました。
さらには、明治以前の喪服が黒ではなく白だったのは有名な話です
白は弔いの色。これから仏さまの世界へ旅立とうとする故人さまを送り出すために、あらゆるものを清らかな白色にしたのだと考えられます。
白いご飯と白いお団子のお供えには、そうした思いも込められているのです。
ぼくたちと同じものを食べていただく「影膳」
お葬式の現場では、お通夜にはお寿司などの大皿料理を告別式のあとには精進落としと呼ばれる会席料理をふるまいますが、人数分+1人分を注文するのがならわしです
そう、故人さまへのお供えのためであり、これを「影膳」と呼びます。
お通夜の時はお寿司や煮物などを、精進落としの時は会席料理を一膳ほど、故人さまの遺影や遺骨の前にお供えします
ここで大事なのは、遺された家族と故人さまが同じものを食べているという事
お亡くなりになってしまったとはいえ、同じ食べ物を食べることで、亡き人といつまでもつながっていることを再確認できます。
故人さまの好物をお供えしてあげましょう
このように、お葬式の現場では、枕飯、枕団子、影膳など、お供えものに関する古くからのしきたりがありますが、かなふく鈴木は、これらに加えて、ぜひとも故人さまが大好きだったものをお供えしてあげてほしいと思います
ビール、日本酒、ワインなど、アルコールが好きだったのであれば、ぜひともこれらをお供えしてあげましょう
その他にも、お菓子や果物、お肉やお魚など、何でも構いません。
もちろん、匂いがきつくて葬儀の厳粛さが損なわれたりするものに関しては、お供えできないこともありますが、そうしたものも葬儀を終えたあと、自宅に戻ってから個別にお供えしても構いません。
好物のお供えの何がいいかというと、お供え物を選んでいる時から故人さまの思い出がぼくたちの中で蘇る事です
たとえば、スーパーでおじいちゃんの大好きだったビールを選んでいるとしましょう。
「おじいちゃん、ビールが好きだったから、買ってお供えしてあげよう」
「キリンとアサヒ、どっちが好きだったっけ?」
「何言ってるの。札幌生まれだからサッポロビールだったでしょ」
「そうだねそうだね。いつもプロ野球観ながらサッポロビール飲んでたね」
「またおじいちゃんの弔いのためにも、札幌のお墓参りにも行きたいね」
…といった具合で、スーパーでお供え物を選びながらも、ビール→札幌→プロ野球→お墓参りと、おじいちゃんにまつわる思い出話に花が咲く事だってあるのです
供養とは、思い出すこと、忘れないこと。故人さまの好物をお供えする時間、あなたの中で故人さまは生き続けてくれているのです。そういう意味でも、伝統的なお供え物と、故人さまの好物をバランスよくお供えすることをおすすめします。
かなふくはお供え物ができるご安置所
最近では、さまざまな事情から故人さまをご自宅にご安置しない方も増えています
そうした場合には、葬儀社や火葬場が保有する安置所を利用します。
多くの安置所は、複数の方のご遺体をお預かりするため、お供えができない、あるいはお供えしてもすぐに持ち帰らなければなりません
しかしかなふくは、ご遺族さまにお持ちいただいたお供え物をお受けさせて頂きます。
それは、かなふくの安置所を「ご自宅の延長線上」と捉えてほしいと考えるいるからです
相模原で、安心して故人さまをお預けしたいとお考えの方は、どうぞお気軽に、かなふくにご相談下さいね
本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました
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葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭
代表取締役 鈴木隆