熱狂!パリ五輪! 敗者のすがたも美しい
がんばれ ニッポン
皆様こんにちは。かなふく鈴木です
現在、パリオリンピックが絶賛開催中です。この記事を書いているのが7月30日。ここまで日本は金メダル6、銀メダル2、銅メダル4と、まさにメダルラッシュ 何と金メダルの数は堂々第1位。総獲得数も第3位なんだそうです。これはすごい
昨日は、体操男子団体が金メダル、スケートボード男子ストリートで堀米雄斗さんが大逆転の金メダル、柔道でも2つの銅メダルが出たとのこと。みなさん本当におめでとうございます
スポーツとはまったく無縁のかなふく鈴木ですが、アスリートの極限にまで突き進むストイックな姿は、本当に素晴らしいなと思います
敗者のすがたも美しい
かなふく鈴木は、スポーツが苦手で、団体競技も苦手。だから前のめりでオリンピックを観るっていう感じじゃありません
でも、連日オリンピックのニュースが流れてきて、「ああ、みんながんばっているんだな」「すごいな」という風に感じますね。
身体的に運動が苦手というのもあるんですけど、勝ち負けがはっきりする世界というものが、ぼくはあんまり得意じゃなくて。むしろ、音楽や美術など、価値観や解釈によっていろいろな受け止め方ができるものの方がしっくりくる、というのが正直なところです。
オリンピックとかスポーツの世界って、やっぱ勝者が脚光を浴びますよね。でもぼくは敗れ去ったもののうしろ姿も美しいなと思っていて。4年間、この日この瞬間のためにがんばってきたというのに、目指していたものに届かなかった無念ったら、ないですよね。
お釈迦さまは「人生はままならないもの」と説かれましたが、その「ままならない」ことを必死に受け入れようとする姿って、本当に美しいと思うんです。
阿部詩選手の慟哭
柔道女子52キロ級の阿部詩選手。東京五輪で金メダルを獲得したものの、パリ五輪ではまさかの2回戦敗退。試合場を去る際の慟哭の姿は、もはや泣き声というよりは、魂のうめきや叫び。ぼくの心も激しく揺さぶられました
阿部詩選手が泣き叫ぶ姿には、賛否両論が寄せられたそうです。
「見苦しい」「日本人として恥ずかしい」
たしかに、日本人の精神性は「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ」のような、我慢強さや忍耐にあるように思います。そして日本の伝統武道は、まさにその精神性が結実したものとして、いまでも多くの人に愛されています。
とはいえ、4年間命を懸けてただこの時にむけてがんばってきたというのに、そのすべてが崩れ去ってしまった瞬間に人がどういうリアクションをするかなんて、だれにも分からないですよね。
若干24歳の若者が、己だけを頼りに世界に挑んでいる。そんな姿をぼくらは家のリビングで、スマホ片手で、応援して、喜んで、がっかりして、そして批判する。いやいや、お金を払っているわけでもないぼくたちに彼女を批判する権利なんてひとつも持ってないですよ。むしろ…
「がんばったね」「おつかれさま」「次も応援しているよ」
…という声をかけられない社会というのは、実に貧しいなあと思います(もちろんそうした声をかける人の方が大半だと思いますが)。
勝ち負けを大きく超えて
柔道の創始者である嘉納治五郎さんは「心理的興奮が静まっていないなかでも、感情をコントロールして正しい形で礼をするのが柔道」だと語ったそうです
感情をコントロールするために「正しい形」というのがあるのは、うなずけます。本当に、その通りなんだと思います。
でもそれは一夜にして得られる境地じゃないと思うんですよね。長い時間をかけて、柔道の稽古をして、たくさんの試合でたくさんの勝ち負けを経験しながら、その境地に近づいていけるんだと思うんです
どんな人だって人間だから、感情があふれ出ることもある。昨日の阿部詩さんもきっとそうだった。むしろ、この経験をバネにして、柔道の目指す境地にもっともっと近づいていったらいいじゃないですか。
阿部詩さんのX(旧Twitter)のプロフィールには、ひと言こう書いてありました。
「死ぬまで通過点」
彼女自身も、生涯を通じて柔の道を進んでいくのでしょう。とても悔しかったであろう昨日の経験を経て、もっともっと大きな柔道家になってもらいたいと思います
こうした、勝ち負けを超えたドラマに焦点を当てながら、ぼくなりにオリンピックを楽しみたいと思います
本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました
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