かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2024.10.14

ハロウィンは死者供養のイベント? 現役の葬儀屋さんが解説します

ハロウィンは死者供養のイベント? 現役の葬儀屋さんが解説します

Happy Halloween

 

神奈川県相模原市にある葬儀屋さん、葬儀のかなふく・鈴木でございます 

 

10月になると、街中がハロウィンの装飾で賑わいますよね。

 

小悪魔やパンプキンのコスチュームでにぎわう渋谷のハロウィンイベントを、テレビでご覧になった方も多いでしょう 

 

ところが、「ハロウィンって、そもそも何だっけ?」と疑問に思うのではないですか?実はハロウィンは、死者との関わりがとっても深い行事なんです。

 

この記事では知られざるハロウィンについて、葬儀業界20年のかなふく鈴木が、そのルーツや意味、死者供養との関わりについて詳しく解説します 

 

 

川崎から渋谷へ。盛り上がる日本のハロウィン

 

日本でハロウィンと言えば渋谷を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はその火付け役はわれらが神奈川県の川崎市です 

 

カワサキハロウィンは1997年に始まり、当初は150人程度の参加者でしたが、年々その規模は拡大し、最盛期には3,000人の参加者と12万人の観覧者が訪れるまでになりました 

 

このカワサキハロウィンの成功を受け、渋谷のハロウィンイベントも大きく発展しました。

 

現在は渋谷が日本一のハロウィンスポットとして知られていますが、治安問題や群衆事故への懸念から、参加者数は年々減少傾向にあります。

 

ちなみにカワサキハロウィンは2020年を最後に終了しています 

 

しかし、そんな賑わいの裏で「このイベントが死者供養とどう関係があるの?」と思われる方も多いでしょう。

 

コスプレやパレードに見られる魔女やゾンビの衣装、くりぬかれたカボチャには、実は深い意味があるのです 

ハロウィンは死者供養のイベント? 現役の葬儀屋さんが解説します

ハロウィンの起源はケルト人の「サウィン祭」

 

ハロウィンの起源は、アイルランドやイギリスあたりに分布した古代ケルト民族の「サウィン祭」という行事にさかのぼります。

 

ケルト人は11月1日を1年の始まりと見なし、その前日である10月31日を大晦日と考えていたそうです 

 

そしてこの日は冬の到来を迎える重要な節目であり、同時に死者の霊が現世に戻ってくるとも信じていました。

 

ケルト人たちは死者や祖先の霊を慰めるために供え物をし、極寒の冬の平穏を祈ったのです。

 

これがサウィン祭であり、現代のハロウィンの原型となっています 

 

時代が進むにつれてケルト文化はキリスト教化し、サウィン祭も「万聖節(11月1日)」とその前夜の「ハロウィン」に変わりました。

 

キリスト教では、11月1日を亡き聖人を祝う「万聖節」、11月2日をすべての死者を弔う「万霊節」としています。

 

つまり、ハロウィンは死者を偲ぶ3日間の始まりでもあるのです 

 

ちなみに「ハロウィン」の呼び名は「ハロウズ・イヴ」が転じたものと言われています。

 

万聖節は「オール・ハロウズ・デー(All Hallow’s Day)」と呼ばれ、その前日(イブ)だから「ハロウズ・イブ」。

 

クリスマスの前日も「クリスマス・イヴ」と呼びますよね。これが転じて、いまの「ハロウィン」と呼ばれるようになったのだそうです 

 

 

魔女、ゾンビ、カボチャ…ハロウィンのモチーフ

 

ハロウィンと言えば、魔女やゾンビのコスチュームが象徴的ですよね 

 

これらは異界の存在であり、ケルトやキリスト教の他界観が反映されています。

 

サウィン祭では、現世とあの世の境界が薄れ、死者の霊が地上に戻ってくると信じられていました。

 

魔女やゾンビは、そんな異界の存在を象徴しています 

 

また、ハロウィンのもう一つの代表的なモチーフであるカボチャのランタンも、実はケルトの風習に由来します。

 

もともとはカブを使ってランタンを作り、悪霊を追い払う目的がありましたが、ハロウィン文化がアメリカに伝わることで、現地でよく収穫されているカボチャが使われるようになりました 

 

これは、日本のお盆で飾られる提灯や、ナスやキュウリで作る精霊馬に通じるものがありますね 

 

どちらも、亡き人を偲ぶための灯りや供え物として機能しているのです。

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地蔵盆とハロウィンの共通点

 

ハロウィンの風物詩がトリック・オア・トリート 

 

子どもたちは地域の大人たちに「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」とおねだりしながら各家々を訪れるのだとか 

 

これって、日本の地蔵盆にとっても通ずるものがあります。

 

お地蔵さまは子どもたちを守って下さる仏さまとして古くから信仰を集めています。

 

関西地方では「地蔵盆」という風習が今も残っており、、8月23日や24日に子どもたちが地域のお地蔵さまにお参りし、お菓子やお小遣いをもらうのです。

 

大人からお菓子をもらうという点で、とっても似通ってますよね 

 

また、地蔵盆も子どもたちが地域とつながりながら祖先を供養する行事であり、ここにもハロウィンとの共通点を見ることができます。

 

 

おわりに

 

ハロウィンは、仮装やパレードで楽しむイベントとして広く知られていますが、その起源をたどると、古代ケルトからキリスト教に至るまで、死者を偲ぶための行事が根底にあることがわかります。日本の地蔵盆と比較することで、世界中でさまざまな形で死者供養が行われていることを改めて感じますね 

 

ハロウィンに参加される方は、ぜひその背景にある「亡き人への思い」も感じつつ、楽しく、そして周りに配慮した行動を心がけてください。

 

 

ハロウィンは死者供養のイベント? 現役の葬儀屋さんが解説します

本日も最後までお読み頂き誠にありがとうございました 

 

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葬儀のかなふく  株式会社神奈川福祉葬祭 

代表取締役 鈴木隆  

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