かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2025.02.19

後悔しない遺影写真。プロが教える選び方と作り方

後悔しない遺影写真。プロが教える選び方と作り方

皆様こんにちは 葬儀のかなふく鈴木です。

 

お葬式の中でとても大切な役割を果たすのが遺影写真です 

 

お葬式の会場では祭壇の中央に飾られ、自宅では日常の中に溶け込んで家族を見守ってくれます。

 

遺影に映る故人さまの面影が記憶として定着することを考えると、納得の一枚を選びたいものですが、遺影選びって、難航しがちなんですよね。

 

「写真に映るのが嫌いな人だったから、いい写真が見つからない」

「これがいいけど、ピントが少しブレている」

「背景と服装に違和感を感じる」

 

…などなど、こうしたやりとりはよくあることです。

 

この記事では、普段のさまざまなお客様の遺影を作成しているかなふく鈴木が、後悔しない遺影写真の選び方や作り方をプロ目線で解説いたします 

後悔しない遺影写真。プロが教える選び方と作り方

遺影写真ができるまでの流れ

 

遺影写真の選び方を知るためには、まずは遺影がどのように作られていくのか、その流れを押さえておきましょう

 

ここを知っておくことで、記事全体の理解がグッと深まるはずです。

 

1:写真を選び、葬儀社に預ける

まずはご家族で遺影にする写真を選び、それを葬儀社に預けます。印画紙にプリントされた原本、あるいは画像データ、どちらでも対応できます。

 

2:画像加工の確認

小さな傷や汚れの補正、彩度や色味の調整、拡大加工などをして見栄えの良い仕上がりにしてくれます。また、背景や衣服の差し替えも可能です。

 

3:額やリボンを選ぶ

かつては黒い額縁が一般的でしたが、最近では木目調やカラフルな額縁が主流になっています。ホワイト、ラベンダー、ピンク、シルバーなどが人気で、リボンも同系色に合わせます。故人さまの雰囲気に合った色を選ぶ方が増えています。

 

 

納得の遺影写真選び 5つのポイント

 

では、遺影写真を選ぶときにはどんなことに気をつければいいのでしょうか?

 

ここでは、後悔しないための5つのポイントをご紹介します 

 

 

①故人さまらしい明るい表情

一番大切なのは、故人さまらしい表情の写真を選ぶことです。写真を見た時に、「これこそ〇〇さんらしい!」と思えることで、心を込めて手を合わせられます。

 

そして、できるだけ明るい表情のものをおススメします。遺影は葬儀会館だけでなく、長く自宅で飾られるものです。

 

遺影を見るたびにこちらの心が癒される写真が理想ですね。

 

 

②多少若くてもOK

遺影に関する質問で、よく「何年前のものまで大丈夫ですか?」という声が寄せられます。

 

特に決まりは特になく、家族が納得したものであれば、若いころのものでも構いません。さきほども触れたように「これこそ〇〇さんらしい!」と思えるものが理想です。

 

「直近の写真だと少し若々しさが見られない」「闘病のやつれが出てしまっている」などの理由から、10年近く前の写真を選ぶ人も少なくありません。

 

 

③理想はバストショット

遺影写真は、胸元から上がしっかり大きく写っているバストショットで仕上げます。そのため元の画像もバストショットが理想です。

 

なぜなら、元画像が小さいと、遺影用に写真を引き伸ばすことでどうしてもボケやすくなってしまうからです。元画像が大きいと、引き延ばしの度合いが少なく、ピンボケせずに済むことが多いのです。

 

 

④ピントが合っている

どんなに素敵な表情でも、ピントが合っていないと遺影にしたときに全体がぼやけてしまいます。

 

少しのブレやピントのズレは修正できますが、あまりにもピンボケがひどいと修正も難しくなります。

 

逆にピントさえ合っていれば、小さい写真を大きく拡大しても、ボケずに済むこともあります。

 

 

⑤生前に遺影を準備しておく

生前に遺影を準備しておくことで、本人も納得の一枚を選べますし、いざという時に家族も焦らずに済みます。

 

最近は、生前の遺影撮影サービスをしている写真館も少なくありません。プロのカメラマンに仕上げてもらった一枚は、長く家族に愛されるものになるに違いありません。

 

 

遺影作成 3つの注意点

さきほど挙げたポイントをもとに「いい遺影が準備できたぞ!」と思っても、いざ作成する時に、意外な落とし穴にはまることも少なくありません 

 

ここでは、遺影写真を作る際の3つの注意点をご紹介します。

 

 

①日陰や逆光の加工はむずかしい

どんなに加工技術が進化しているとはいえ、プロの業者さんに聞いてみると、日陰と逆光の加工はとてもむずかしいのだそうです。

 

なるべく明るく自然な光の中で撮影された写真を選びましょう。

 

 

②カメラはスマホでもOK。でも高画質で

最近のスマホはカメラ性能がとても高いので、一眼レフやデジカメがなくても大丈夫です。

 

ただし、スマホの設定で画質を落として保存していると、遺影用には不向きな場合があります。できるだけ高画質で保存しましょう。

 

 

③SNSのデータ転送は要注意

LINE、XやインスタのDM、Facebookのメッセンジャーなど、SNSによる画像転送は自動的にデータが圧縮され、画質が劣化してしまいます。

 

写真データを葬儀社に渡すときは、画質が落ちないよう、メール添付、またはSDカードなどを利用しましょう 

後悔しない遺影写真。プロが教える選び方と作り方

おわりに

 

遺影写真は、故人さまの人生を象徴する大切な一枚です。

 

お葬式の祭壇に飾られるだけでなく、その後も長く家族のそばに置かれるものだからこそ、後悔のない写真を選びたいものです。

 

写真選びは「故人さまらしさ」「明るい表情」、そして「ある程度は加工ができる」という3点を押さえておきましょう。

 

そして何より、事前に遺影を選んでおくことで、焦ることなく納得の遺影ができあがるはずです 

 

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました 

葬儀や遺影写真に関するご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。

0120-82-0333まで。

 

葬儀のかなふく 株式会社神奈川福祉葬祭

代表取締役 鈴木隆 

 

【相模原市で葬儀の事なら(crick)】

PROFILE

神奈川県相模原市にある「日本一小さな葬儀屋さん|株式会社神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)」の代表取締役社長。1971年東京都大田区生まれ。神奈川県相模原育ち。
小さい時から人になにかしてあげたがりで、喜んでもらえる顔を見るのが大好き。
◇趣味:読書
◇座右の銘:『我以外皆師』
◇好きな映画俳優:ブルース・リー 
◇特技:沖縄剛柔流空手初段
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