かなふくな日々ブログ

NEW 社長のブログ 2025.04.16

「昭和の日」に想う、お葬式今昔物語

「昭和の日」に想う、お葬式今昔物語

はい、皆様こんにちは。神奈川福祉葬祭(葬儀のかなふく)の鈴木隆です 

 

4月29日は「昭和の日」。元号が平成、令和と移り変わっても、昭和という時代には、どこか特別な懐かしさと重みがあるように思います 

 

今日は、そんな「昭和の日」にちなんで、ぼくが感じる昭和という時代のこと、そして昭和と令和のお葬式の変化について、お話ししてみたいと思います。

 

 

かなふく鈴木は昭和文化が好き

ぼくは昭和46年生まれ。リアル昭和を生きた世代です。

 

昭和というと、いろんなイメージがあるかもしれませんが、ぼくにとってはやっぱり「古き良き時代」という言葉がしっくりきます 

 

今と比べて不便なことも多かったけれど、そのぶん、人のつながりが濃くて、まっすぐで、暑苦しいほどの熱量があった。そんな気がします。

 

もちろん、昭和には今なら完全にアウトな価値観もありました 

 

体罰も普通にあったし、「愛のムチ」なんて言葉もよく使われていた。体育会系の部活で先輩にしごかれるのは当たり前だったし、それを「根性が足りん」で片づけるような時代。

 

だけど、昔のスポ根アニメ――『巨人の星』や『あしたのジョー』みたいな、「苦しみの中に希望を見いだせ」みたいな世界観、実はぼく、嫌いじゃないんです 

 

今はね、「楽しく、ラクに、幸せに」がキーワードになっている時代。これはこれで素敵なことだと思います。

 

昔の価値観を否定するわけじゃない。でも、ぼく自身も少しずつ、「がんばりすぎず、幸せを見つけたい」と思うようになってきました。

 

それが、年を重ねるってことなんでしょうね。

「昭和の日」に想う、お葬式今昔物語

昭和の葬儀屋さんは肉体労働

そんな「昭和の空気感」は、お葬式の現場にも、しっかりありました。

 

いまでこそ、家族葬や小規模葬が主流になって、葬儀社のスタッフも物腰やわらかく丁寧な対応が求められるようになりましたが、昔は違いました。

 

はっきり言って、葬儀屋さんは肉体労働。現場は体育会系そのものだったんです 

 

大きな白木祭壇をトラックから降ろし、黙々と組み上げていく。ときには夜中の設営もあったし、自宅葬なら、畳の上に祭壇を建て、庭にテントを張って、幕をぐるっと張る。

 

道具は重たいし、段取りは複雑だし、力も技術も必要。ほんと、現場は「汗と根性の世界」でした 

 

先輩の言うことは絶対。厳しい指導は当たり前で、「見て覚えろ」的な空気があったのも事実です。

 

でも、それが時代だったんですよね 

 

いまは時代が移り変わり、会館での家族葬が一般的になり、花祭壇が主流になって、設営や準備もずいぶん楽になりました(それでも肉体労働の部分もしっかりありますよ)。

 

スタッフもお客様対応が中心で、ホスピタリティが求められる時代です。便利になったし、働きやすくなったけれど、昔の現場の泥くささも、どこか懐かしく、尊いものだったと思うんです。

 

『お葬式』と『おくりびと』に見る葬儀文化の変化

「昭和とそれ以降のお葬式、何が違うの?」と聞かれたら、ぼくは2本の映画を紹介します 

 

ひとつは、伊丹十三監督の『お葬式』。

 

もうひとつは、滝田洋二郎監督の『おくりびと』。

 

この2本を比べると、お葬式の今と昔がよくわかるんです。

 

『お葬式』には、昭和のお葬式の要素が、これでもかというほど詰め込まれています。

 

自宅でのお葬式、大きな白木の祭壇、ロールスロイスを乗り回すお坊さん、いかがわしい葬儀社の営業、近所の人たちによる炊き出しやお手伝い……。いまの葬儀ではなかなか見られない、昭和の風習がユーモアたっぷり、シニカルに描かれています 

 

これに対して『おくりびと』は、もっと静かで、内向きです 

 

舞台は地方都市。家族葬、少人数、都市化、高齢化、孤独。葬儀のかたちはコンパクトに、そして「故人にどう向き合うか」「命とどう向き合うか」という、より本質的なテーマへと移っていく。

 

この違いは、まさに「昭和」と「いま」の違いそのもの。

 

人の死を「社会全体で見送る時代」から、「家族が静かに見送る時代」へ、とでも言いましょうか。。。

 

そんな変化の中で、納棺師という職業がスポットを浴び、ひとつの命をていねいに送り出す姿が描かれた『おくりびと』は、まさに現代の葬儀の実像を映し出す名作だと思います

「昭和の日」に想う、お葬式今昔物語

昭和も今も、変わらないもの

時代は変わります。価値観も、やり方も、道具も、働き方も、変わっていきます。

 

でも、変わらないものもあるんです。

 

それは、大切な人を想う気持ち 

 

どんなに小さくても、どんなかたちでも、その人をしっかりと送ってあげたいという気持ちは、昭和でも令和でも、ずっと変わっていないと思うのです。

 

便利になった今だからこそ、失われてしまった「想いの濃さ」を、もう一度見つめ直してみてもいいかもしれません。

 

昭和を懐かしみながら、今を生きるぼくたちが、どんなお葬式を選んでいくのか。

 

それは、ただの「かたち」の問題ではなく、「こころ」の問題なのかもしれませんね。

 

と言う事で、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

仏事やご葬儀についてのご相談があれば、どうぞお気軽にお電話ください。

 

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